今の時代、専業主婦だけではなく専業主夫の家庭も時々目することが出てきたが、家事や育児といえばまだまだ女性のやるべき仕事と認識する人も多い。家事も立派な仕事だが、女性は家の中の仕事をやって当たり前とされる風習から、その仕事を真面目にやっても誰にも評価されることはない。しかし、少しでも怠けようものなら、一緒に暮らす夫や子ども達からクレームがくることもある。感謝されずとも、評価されずとも、家庭の中で自分の時間を削りながら家事や育児をこなしているのだ。
では、専業主夫やイクメンという響きはどうだろうか。それだけで周囲に讃えられ、尊敬されるという光景が目に浮かぶだろう。折角の休日を子どものために費やしている男性は、そんなに讃えられるべきなのか。今の時代、出産後に仕事をしている人は多い。ママの休日は、家事と育児に追われて自分の趣味を楽しんだり、ランチを楽しんだり、ゆっくり寝ていることもできないのである。
妻やママである立場の女性と、夫やパパの立場である男性の夫婦で協力して、子どもや家庭を守っていくのは当然のことだろう。なのになぜ、男性だけが当たり前のことをこなしただけで、それが特別であることのようにイクメンと名称づけされるのだろうか。そんな不満を抱えながらも、女性は日々仕事に家事や育児を頑張れるのはなぜなのか、女性が家事や育児を完璧にこなすことは当たり前のことだと認識を持つ男性には、よく考えて答えを出して欲しいものだ。